「嫌われる勇気」
自己啓発の源流と呼ばれる「アドラー心理学」をもとにして、描かれています。
強い劣等感をもち、自分のことが好きになれない青年と哲学者との対話形式で書かれています。
アドラー心理学に関する本は初めて読んだのですが、初めは受け入れがたい内容が多く、戸惑いました。
この本の内容をどうとるかは、個人の自由でしょう。
内容
この本を読んで心に残ったポイントを3つにまとめたいと思います。
①トラウマを否定
アドラー心理学の大きな特徴がここにあります。
フロイト心理学は「原因論」です。つまり、今の自分は過去の影響を、強く受けており、成功しているのも、成功していないのも、過去の自分のせいであるということです。
一方、アドラー心理学では「目的論」です。つまり、自分が今、成功していないのは、自分が成功することを、望んでいないからであるということです。
例えば、「自分は学歴がないから」と言っている人は、出世する努力をしないために「学力がない」ということを利用しているというです。
②課題の分離
「これは誰の課題なのか?」という観点から、自分の課題が、他者の課題かを見極め、分離していかなければなりません。
他者がどのような判断を下すのか。これは他者の課題であるので、あなたにはどうしようもないということです。
例えば、誰かがあなたを嫌おうと、それは相手の問題であって、自分の課題ではないのでどうしようもないということ。
ここが、題名でもある「嫌われる勇気」につながるわけですね。
③アドラー心理学における幸せとは何か。
それは「他者貢献」です。
これは目に見えるものではなくとも、構わないのです。
自分は誰かの役に立っているという、「貢献感」を持てればそれでよいのです。
幸せになりたければ、人の役に立てることをすればいいのです。
まとめ
最後に、人生の意味とは何だろうか。。
アドラー曰く、
「あなたが自分自身に与えるものである。」だそうです。
今の自分に何ができるのかを考え、今を精一杯生きて、意味のある人生を歩みましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。